W3 sirius

EC事業拡大に伴い従来の物流機能を統合。AMRも導入し出荷業務全般の効率化が実現

株式会社アクタス
ロジスティクス部 部長 南様

企業名  株式会社アクタス
業種  小売業(家具・インテリア)、通販事業
従業員数  726名
URL  https://www.actus-interior.com/

EC事業の拡大に伴い倉庫管理システムが必要に
W3 siriusはEC向けの機能が豊富で魅力的

――― W3 sirius導入前はどのような課題を感じていましたか?

これまで店舗向けの倉庫管理は基幹システムで運用していましたが、EC事業を本格的に拡大するにあたり、EC向けの倉庫管理システムが不足していました。
物流業務を外部のパートナー企業に委託するタイミングで、同社のW3の導入実績があることを知り、現場の担当者からの推薦もあったため、導入を検討しました。
また、ECとBtoBの物流機能が分散しており、これが資産効率と物流効率の低下を引き起こしていました。EC事業の拡大に伴い、物流機能の統合が急務となっていました。

――― なぜW3 siriusの導入を決めましたか?

① EC向けの機能が充実していた
自社の店舗向けの機能は基幹システムでカバーしていたため、EC対応機能が充実しているWMSを求めていました。W3は消費期限管理やロット管理など、細やかなニーズにも対応できる機能を備えており、非常に魅力的でした。
また、W3 siriusのEC向け機能を基盤に、自社店舗向けのカスタマイズを加えられた点も導入の決め手でした。

② 柔軟な導入プロセス
物流機能の統合と並行して別のプロジェクトも進行していたため、限られた時間の中でEC向けカスタマイズの要件定義を迅速に対応していただきました。
「このような出荷方法を実現したい」と伝えると、必要な項目を明確に整理し、最適な提案をいただけたため、スムーズに導入を進めることができました。

ECと自社店舗へのは発送は業務が大きく異なる
それぞれ配送連携でスムーズな商品出荷が実現

――― 現在W3 siriusをどのような用途で利用していますか?

自社店舗向けとEC向けの両方でWMSを活用しています。
店舗向けの出荷量が最も多く、全国各地の自社店舗へ毎日配送を行っています。一方、EC向けも各配送システムと連携しており、スムーズな商品出荷が可能になりました。
在庫管理も自動で連携されるため、従来は手入力による作業負担やミスが多発していましたが、それが大幅に改善されました。
導入当初は「ピッキング〜出荷」の基本機能のみでしたが、梱包単位ごとの明細やかんばん(管理カード)の付与といった要望にも柔軟に対応していただきました。事業の成長に伴う物流の変化にも継続的に改修を行い、最適化を図っています。

――― 御社独自の特殊な業務などはありますか?

取り扱う商品が、大型の椅子や長いプランターから小さな箸置きまで多岐にわたり、それぞれのサイズに合わせた管理が必要です。そのため、日々の業務に変化があります。
店舗向けの出荷では、AMR(自律走行ロボット)が容積計算を行い、適切な箱サイズを提案する仕組みを導入しています。一方、EC向けの出荷では、箸1セットと大型の椅子が同梱されるような注文もあり、オーダーごとに処理工数が大きく変動する点が特徴的です。

最も大きな効果はECの配送連携
AMR導入によりピッキング効率も飛躍的に向上

――― 導入した成果を感じるポイントを教えてください。

カスタマイズを柔軟に対応してくださり、店舗スタッフの業務効率も向上しました。
例えば、店舗向けの出荷では、店舗の棚割りに準じてパッキングできるようになったことで、特定のスタッフに依存せず、誰でも効率的に作業できるようになりました。また、梱包明細がカートンに貼付できるようになったことで、店舗内での指示伝達がスムーズになりました。
さらに、出荷明細のレイアウトを細かくカスタマイズし、検索機能も最適化されたことで、業務の利便性が向上しました。

――― W3 siriusを導入して工数削減はされましたか?

配送連携の自動化により、大幅な工数削減が実現しました。特にEC配送の効率化が最も大きな効果を生みました。
導入前は、送り状の修正作業が頻繁に発生し、手作業での修正・ピッキングリストの発行・指示出しに約2時間かかっていました。しかし、配送連携の自動化により、工数削減だけでなく、ミスの防止やリスクヘッジにもつながりました。

――― AMRの導入前後ではどのような変化がありましたか?

作業効率が飛躍的に向上しました。ピッキング作業の生産性は、導入前の標準45ラインから倍近くに向上しました。また、以前はピッキング作業のために毎週レギュラーメンバーとスポットメンバーあわせて10〜15人のスタッフを確保していましたが、現在はスポットメンバーの方をお願いすることはほぼ無くなりました。
ただし、AMRの台数による制約もあるため、人手によるピッキング機能も並行して残しており、状況に応じてハイブリッド運用を行っています。

――― W3 siriusの改善点はありますか?

① 優先順位に基づく引き当て機能のカスタマイズ
引き当ての優先または後回しロケなど、引き当てについての優先順位を柔軟にカスタマイズできるようになると、庫内オペレーションがさらにスムーズになり効率向上が図れると思います。さらに、昨今の輸送環境の変化に対応できるように、将来的にはWMSの機能として標準化してもいいのではないかと感じています。

② 外部サービスとの連携強化
ユーザーごとに個別カスタマイズを行うと開発工数・コストが増大するため、外部サービスとの連携をより充実させることで、さらなる利便性向上が期待できるのかなと思います。

W3 siriusはBtoBとBtoCを両立したい企業におすすめ
今後は海外事業の拡大に注力していきたい

――― W3 siriusはどのような会社におすすめでしょうか?

BtoBとBtoCの両方を運用しつつ、自動化も検討している企業に最適なWMSです。
BtoB・BtoCの両立は、オペレーションの複雑さやWMSの設計面で難易度が高いですが、W3はEC連携や自動化の実績があり、標準機能も豊富です。特に、小売業で複数の販路を持ち、3PL企業と協業しながら出荷ボリュームを拡大していきたい企業には適していると考えます。

――― W3 siriusを使って今後取り組んでいきたいことはありますか?

輸出対応の強化を検討しています。
現在、海外展開を構想していますが、国内倉庫からの出荷時にはインボイスやパッキングリストなどの書類作成が必要です。今後、国際出荷をスムーズに行えるような仕組みが整えば、さらなる事業拡大につながると期待しています。

――― 今後、W3 siriusに期待していることはありますか?

外部サービスとの連携をさらに強化してほしいと考えています。
WMS単体ですべての機能を持つと開発コストが増加し、不要な機能が発生するリスクもあります。外部ツールや倉庫キャパシティに応じた最適なコントロールを可能にすることで、より柔軟な物流管理が実現できると期待しています。

W3 sirius

EC事業拡大に伴い従来の物流機能を統合。AMRも導入し出荷業務全般の効率化が実現

株式会社アクタス
ロジスティクス部 部長
南様

企業名  株式会社アクタス
業種  小売業(家具・インテリア)、通販事業
従業員数  726名
URL  https://www.actus-interior.com/

EC事業の拡大に伴い倉庫管理システムが必要に。W3 siriusはEC向けの機能が豊富で魅力的

――― W3 sirius導入前はどのような課題を感じていましたか?

これまで店舗向けの倉庫管理は基幹システムで運用していましたが、EC事業を本格的に拡大するにあたり、EC向けの倉庫管理システムが不足していました。物流業務を外部のパートナー企業に委託するタイミングで、同社のW3の導入実績があることを知り、現場の担当者からの推薦もあったため、導入を検討しました。
また、ECとBtoBの物流機能が分散しており、これが資産効率と物流効率の低下を引き起こしていました。EC事業の拡大に伴い、物流機能の統合が急務となっていました。

――― W3 siriusを導入した理由を教えてください。

① EC向けの機能が充実していた
自社の店舗向けの機能は基幹システムでカバーしていたため、EC対応機能が充実しているWMSを求めていました。W3は消費期限管理やロット管理など、細やかなニーズにも対応できる機能を備えており、非常に魅力的でした。
また、W3 siriusのEC向け機能を基盤に、自社店舗向けのカスタマイズを加えられた点も導入の決め手でした。

② 柔軟な導入プロセス
物流機能の統合と並行して別のプロジェクトも進行していたため、限られた時間の中でEC向けカスタマイズの要件定義を迅速に対応していただきました。「このような出荷方法を実現したい」と伝えると、必要な項目を明確に整理し、最適な提案をいただけたため、スムーズに導入を進めることができました。

ECと自社店舗へのは発送は業務が大きく異なる。それぞれ配送連携でスムーズな商品出荷が実現

――― 現在W3 siriusをどのような用途で利用していますか?

自社店舗向けとEC向けの両方でWMSを活用しています。
店舗向けの出荷量が最も多く、全国各地の自社店舗へ毎日配送を行っています。一方、EC向けも各配送システムと連携しており、スムーズな商品出荷が可能になりました。在庫管理も自動で連携されるため、従来は手入力による作業負担やミスが多発していましたが、それが大幅に改善されました。
導入当初は「ピッキング〜出荷」の基本機能のみでしたが、梱包単位ごとの明細やかんばん(管理カード)の付与といった要望にも柔軟に対応していただきました。事業の成長に伴う物流の変化にも継続的に改修を行い、最適化を図っています。

――― 御社独自の特殊業務などはありますか?

取り扱う商品が、大型の椅子や長いプランターから小さな箸置きまで多岐にわたり、それぞれのサイズに合わせた管理が必要です。そのため、日々の業務に変化があります。店舗向けの出荷では、AMR(自律走行ロボット)が容積計算を行い、適切な箱サイズを提案する仕組みを導入しています。
一方、EC向けの出荷では、箸1セットと大型の椅子が同梱されるような注文もあり、オーダーごとに処理工数が大きく変動する点が特徴的です。

最も大きな効果はECの配送連携。AMR導入によりピッキング効率も飛躍的に向上

――― 導入した成果を感じるポイントを教えてください。

カスタマイズを柔軟に対応してくださり、店舗スタッフの業務効率も向上しました。例えば、店舗向けの出荷では、店舗の棚割りに準じてパッキングできるようになったことで、特定のスタッフに依存せず、誰でも効率的に作業できるようになりました。また、梱包明細がカートンに貼付できるようになったことで、店舗内での指示伝達がスムーズになりました。
さらに、出荷明細のレイアウトを細かくカスタマイズし、検索機能も最適化されたことで、業務の利便性が向上しました。

――― W3 siriusを導入して工数削減はされましたか?

配送連携の自動化により、大幅な工数削減が実現しました。特にEC配送の効率化が最も大きな効果を生みました。
導入前は、送り状の修正作業が頻繁に発生し、手作業での修正・ピッキングリストの発行・指示出しに約2時間かかっていました。しかし、配送連携の自動化により、工数削減だけでなく、ミスの防止やリスクヘッジにもつながりました。

――― AMRの導入前後ではどのような変化がありましたか?

作業効率が飛躍的に向上しました。ピッキング作業の生産性は、導入前の標準45ラインから倍近くに向上しました。また、以前はピッキング作業のために毎週レギュラーメンバーとスポットメンバーあわせて10〜15人のスタッフを確保していましたが、現在はスポットメンバーの方をお願いすることはほぼ無くなりました。
ただし、AMRの台数による制約もあるため、人手によるピッキング機能も並行して残しており、状況に応じてハイブリッド運用を行っています。

――― W3 siriusの改善点はありますか?

① 優先順位に基づく引き当て機能のカスタマイズ
引き当ての優先または後回しロケなど、引き当てについての優先順位を柔軟にカスタマイズできるようになると、庫内オペレーションがさらにスムーズになり効率向上が図れると思います。さらに、昨今の輸送環境の変化に対応できるように、将来的にはWMSの機能として標準化してもいいのではないかと感じています。

② 外部サービスとの連携強化
ユーザーごとに個別カスタマイズを行うと開発工数・コストが増大するため、外部サービスとの連携をより充実させることで、さらなる利便性向上が期待できるのかなと思います。

W3 siriusはBtoBとBtoCを両立したい企業におすすめ。今後は海外事業の拡大に注力していきたい

――― W3 siriusはどのような会社におすすめでしょうか?

BtoBとBtoCの両方を運用しつつ、自動化も検討している企業に最適なWMSです。
BtoB・BtoCの両立は、オペレーションの複雑さやWMSの設計面で難易度が高いですが、W3はEC連携や自動化の実績があり、標準機能も豊富です。特に、小売業で複数の販路を持ち、3PL企業と協業しながら出荷ボリュームを拡大していきたい企業には適していると考えます。

――― W3 siriusを使って今後取り組んでいきたいことはありますか?

輸出対応の強化を検討しています。
現在、海外展開を構想していますが、国内倉庫からの出荷時にはインボイスやパッキングリストなどの書類作成が必要です。今後、国際出荷をスムーズに行えるような仕組みが整えば、さらなる事業拡大につながると期待しています。

――― 今後、W3 siriusに期待していることはありますか?

外部サービスとの連携をさらに強化してほしいと考えています。
WMS単体ですべての機能を持つと開発コストが増加し、不要な機能が発生するリスクもあります。外部ツールや倉庫キャパシティに応じた最適なコントロールを可能にすることで、より柔軟な物流管理が実現できると期待しています。

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